南紀州

  


  集落にむかって一本の道が延びている


  ふと コンクリートで舗装されてない道だと気づいた


 

  

  遠くその道をトラクターがゆく

 


  数日後には刈り取りを迎えるだろう


  集落を囲む山々に抱かれて


  金色に輝く稲穂が山々の緑と対照をなす


  ふと通りすがった里


  秋の香が薫りはじめた


  南紀州