啄木没後100年

 

 

夜寝ても口笛吹きぬ

口笛は

十五のわれの歌にしありけむ    

 

 

いのちなき砂のかなしさよ

さらさらと

握れば指のあひだより落つ

 

 

やはらかに柳あをめる 

北上の岸辺目に見ゆ

泣けとごとくに